life-review

毎日の振り返り日記。よかった事、改善することの記録

落ちこぼれることはなぜ起きるのか

 

 

1. 背景

子供の教育は住むところで決まるという話をよく聞く。

そこでふと疑問に思うことがある。いい場所に住んでいれば落ちこぼれないのかという疑問である。

人気の場所に住んで、評判の学校にいくことが必ずしも落ちこぼれないことにつながるわけではない。確かに、人気のエリアというのは塾がたくさんあって選べるし、色々体験できるという意味では利点がある。それによって落ちこぼれそうになってもフォローされる機会が多いという効果になるのだろう。ただし、それには追加で費用が発生するものである。

塾に行っているけれども、実態としては学習についていけていない子供というのは実は地域に限らず一定割合で存在するはずである。文教エリアに住んでいたから全員が偏差値が上がるわけではない。

落ちこぼれて学習がつまらなくなって、その後の進学や就職の機会が狭くなってしまうのは大変にもったいないことだ。

上記の疑問点から、なぜ落ちこぼれが発生するのかを調べて考えてみた。

 

2. 落ちこぼれに関する他の人の意見

落ちこぼれに関する考察は、他に色々な記事で書かれている。

例えば、下記の東洋経済の記事だと、落ちこぼれが生まれる原因は、画一的な授業対応であり、子供ごとに個別化できていないことが原因という趣旨のことが記載されている。

toyokeizai.net

 

高校からの落ちこぼれ問題として、自身の体験を記述している方もいる。この方の記載を見ると、高校の落ちこぼれの原因としては授業へのキャッチアップの難しさがあげられている。何よりも井の中の蛙にならないために広く世界をみにいく、上京するということを推奨している。

井の中の蛙ではいけないという点は、自分も非常に共感する部分である。Top of the Topに触れて自分自身の見識や認識を引き上げてくれる環境というのは重要である。

私は地方の公立高校を卒業して東京大学に進学したのだけれども、やはり周囲の学力・見識の高さ鋭さに圧倒されたものである。

blog.goo.ne.jp

 

下記の記事では、落ちこぼれてしまう最初のきっかけは周囲のレベルが上がった時に勉強しても報われないことにあるとしている。

一科目でもいいので特にになって落ちこぼれないようにしようということが対策の一つとしてあげられている。

一科目でもいいので得意になるというのは、自分自身のとっていた戦略だったので非常に共感する部分である。高校に入学して全ての授業がさっぱりだった。

その時、個人の個別指導の塾に行ったのだが、その時の先生が非常によかった。まずは英語、数学を強くすること。学校レベルの問題集は手の運動で解けるようにすること、その後国語を対策して、最後に物理、化学を押さえるという戦略だった。

国語や社会は全くダメダメだったが、数学は常に満点を取れていたし、模試でも数学・英語は上位群をキープしていた。思い返すと、この戦略のおかげで自己効力感を保てていたので落ちこぼれてしまわなかったのだと思う。

www.irohabook.com

 

これらの記事を見るに、落ちこぼれしまうことのサイクルは下記のような形ではないかと思う。

 

授業でわからない概念が出てくる

しかし、画一的に進む授業の中で理解のフォローはされない

理解できていないまま、誰にも相談できず、演習も何したらいいか分からないままテストを受けることになる

テストの点数が低い状態になる。

結果的に、自分は分からない・理解できないものだと感じてやる気がなくなる。そして、分からないところが放置される。

分からないまま、授業は次に進んでしまうため、更に理解できないことが増える

以下繰り返し

 

理想的な解決策としては、授業の理解を個別にフォローして、何をすればいいのか計画と振り返りを支援してくれるメンターが必要なのだろう。

 

落ちこぼれと一緒に紹介されている「吹きこぼれ」という現象もある。すでに授業の内容を理解しているので、授業の内容がつまらないと感じてしまう生徒である。これは上記で紹介した東洋経済の記事にも記載されていることである。

自分で教科書を読んで理解して、演習することができる生徒には、一方通行の授業は不要で、本来は考えたことやその理解を表出してディスカッションできる場が必要なのではないか。自分の場合、数学、英語の授業は簡単すぎるしとにかく退屈で、小論文のテーマ調査をしたり、応用的な数学の問題を内職していた記憶しかない。

 

3. 対策

落ちこぼれの原因の一つは、個別フォローのない画一的な授業でもある。

本当は信頼できるメンターをつけて個別フォローするのがよいのだが、対面でのフォローを入れようと思うと、それこそ人が多い都市部に生活していないと個別フォローを有償でも見つけることはできない。

住む場所によらずに教育フォローを受けられるという意味では、デジタルメンターのようなサービスが必要になるのではないか。今の2021年の1月にそのサービスはないので、自分の子供が小学校に上がる前までには、デジタルメンターをサービスとしてリリースしたいと考えている。